ある雨の日の事
今日は雨で外には出れませんでしたが、ある雨上がりの日に年長組の子ども達が面白い遊びをしていたので紹介します。
水たまりにビールケースを置いていく年長組
ビールケースを置いてからビールケースの上に乗り、またビールケースを置いて繋いでいきます。
自分たちが水たまりに入らないように、ビールケースを持っていく人ビールケースを置く人と役割を決めてどんどんビールケースの橋を作って行きます。
橋は複雑に色々な方面に伸びていきます。
迷路のような橋が完成しました。橋を渡りながら楽しんでいます。
この後、写真はありませんが遊びの時間が終わって片付になりました。ですが子ども達は一向に片付けようとしません。「自分たちで遊んだんだから皆で片付けようよ」といっても乗り気じゃなさそうでした。
どうしてだろうと子ども達に聞いてみると
「どうやって片付ければ良いの?」と呟いていました。
それを聞いて最初は「片付けなんていつも通りビールケースを持って片付ける場所に置けばいいじゃないか」と思いましたが、、、 私はハッとしました。
彼らは水たまりに入らずに協力しながら橋を作っていました。
ですが今度は水たまりに自分たちが入らずにどうやって橋を片付ければ良いのかが分からなかったのです。
そこで皆にどうしようか考えることを提案しようとしたその時、
「もういいや!」と言わんばかりにバシャバシャと水たまりに入ってビールケースを片付けました。
結局最後は泥遊びみたいになって楽しそうでしたが、もう少し早く子ども達の思いに気づいていれば、どうやったら水たまりに入らずに片付ける事ができるか、よく考えるきっかけを与える事ができたかもしれません。
そう思うと保育者としては悔やまれる思いがありました。
ただ、子どもたちは本当に良く考えているなぁと思いました。片付けたいけど水たまりに入らないで片付けるためにはどうしたら良いか分からない。そんな葛藤を実は抱えていたのだと思うと、改めて子どもと一緒にじっくり考えて過ごす時間を大切にしないと。そんな風に思いました。