最近、預かり保育(愛キッズ)に様々なカードゲームやボードゲーム、玩具を導入しました。
愛キッズは14時以降の預かり保育の時間を指します。愛キッズの時間では夕方まで年中組と年長組が2クラスの異年齢グループに分かれて遊ぶのですが、
去年の12月ごろ、異年齢グループで遊ぶ時間にボードゲームやカードゲーム、玩具を導入しました。
愛キッズに導入した理由は愛キッズへの期待感を持ってもらうためです。
14時で教育課程に係る時間が終わりになるので、一旦気持ちをリセットして「今日は何して遊ぼうかな♫」と愛キッズに期待して集まる事ができれば良いなと思いました。
また異年齢グループなので子どもたちの交流や経験が広がる時間でもあります。様々な遊びを通して愛キッズの時間ならではの楽しい時間を過ごして欲しいと思います。
それでは遊びの様子です。
一つ目は
かえるさんジャンプです。
カエルのお尻を弾いてジャンプさせて、バケツの中に入れていきます。飛ばす加減が難しく入った時はとても嬉しそうな表情を見せてくれます。
2つ目はテンポかたつむりというゲームです。
サイコロをふってでた色のカタツムリを進めていくボードゲームです。
最初に自分の色のカタツムリを選びますが、それぞれでた色のカタツムリを進めるので、誰が進めるかは運しだい、年齢関係なく誰もが1位になれるチャンスがあります!
だから負けても辞めずになんども「もう1回やろう!」と友達同士誘い合って遊んでいる姿がありました。
次はランプウェイというビー玉ころがしの玩具です。
2013年にGOODTOYにも選定された玩具です。
このランプウェイには支柱があり、本当はこのように建てて使うのですが、
子ども達の使い方がとっても面白くて創造的です。
この子達は、支柱をトンネルとして使っていました。「下はトンネルだよ」といって支柱の中にもコースを作り、上下のビー玉コースを作っていました。
さすが日々様々な素材でビー玉転がしを作っているだけの事はあります。
素材の特性を利用して自分たちでコースを作り、本来の使い方にとらわれない使い方をする発想力は目を見張るものがあります。
それでも課題はあり、下のトンネルのコースは上手くビー玉が転がらない様子でした。そこでどうしたら転がるかランプウェイを調整していましたが、難しそうでした。この先試し、実験しながらトンネルのコースも上手く転がるようになるのかどうか楽しみです。
最後に紹介したいのはNANUという遊びです
記憶系のゲームでたくさんある絵カードの上に色のついた5個のキャップを置きます。一人一人順番に色のついたサイコロをふって、でた色のキャップの下に何の絵があるかを当てるゲームです。ぞう、りんご、カバンなど色々あります。(写真は終盤で絵カードが少ないですが、本当は沢山の絵カードがあります)
当たるとそのカードをとることができ、またそのキャップを他の絵カードの上に置きます。置くときは「〇〇の上に置きました」とちゃんと皆に言います。
どんどん記憶するものが変化していくちょっと難しいゲームなのですが、、、
子ども達の遊び方がこれまた独自のルールを持っていて面白いのです。
これはキャップの下にあるカードの絵を当てて、たくさん絵カードを取った人の勝ちになるゲームです。
ですが、この子達のルールはキャップの下にある絵カードが何かわかる人は誰でもヒントを出しても良いことになっています。例えば猫だった「にゃー、にゃー」とかサッカーボールだったらサッカーのジェスチャーをしたりします。
なのでキャップの下に何の絵があるかわからなくても、他の子が分かっていればその子がヒントを出すのです。
だから皆絵カードを取ることができます。
子ども達のこの遊びの楽しみは勝ち負けではなく、変化していくキャップの下の絵カードをどうやって皆で取っていくかというところなのです。
だから最終的に参加者皆がキャップの下に何の絵があるか忘れてしまうと、、
奥の手、誰か1人キャップの下の絵カードをこっそりみて、ヒントを出せるというルールまであります。
みんな絶対に絵カードを取りたいという気持ちが生んだルールですが、
自分たちでルールを把握した上でどうしたら皆が楽しく遊べるか創意工夫してルールを作り加えていく姿があり、その中で社会性や規範意識などの育ちを感じました。
このボードゲームからどのようなルールが生まれどのような経験ができるか楽しみです。
これからも「愛キッズならでは」の経験ができる内容を積極的に位置付け、愛キッズの育ちを大切にしていきたいと思います。